地図は土地ではない
NLP (神経言語プログラミング)の前提の中でも、
特に有名で重要な考え方があります。
The map is NOT the territory.
地図は土地ではない
地図とは、簡単にいうと、個人の物事の感じ方や考え方です。
私たちは生まれてから様々な経験を通して、
自分なりの価値観・世界観を築きあげています。
それにより私たちは、自分個人の地図を創りあげています。
例えば、ある二人が同じ友人の家に招待されたとします。
Aは友人の家の家具に注目し、
「リビングにあったソファーの色合いが年代もので素晴らしかった」
と話をしています。
Bはその日かかっていた音楽に注目し、
「あの音楽は有名なジャズミュージシャンのもので久し振りに聞いた。」
と話をしています。
音楽に興味のないAは「そんな音楽かかっていた?」と全く記憶にない様子。
家具に興味のないBは「ソファー?どんな色だったかな?」と全く記憶にない様子。
このように、私たちは興味があることにだけ着目し、
興味のないものに対してまったく着目しない。
そのため、、個人が持っている地図は土地(現実)を正確に記したものではないのです。
同じ世界を見ていても、地図は人によって異なるため、全く違うように見えており、
そのため人によって物事の感じ方・捉え方が異なってきてしまいます。
価値観の相違などで意見が食い違うのは、それぞれの地図が異なっているためです。
また地図の中には、昔は役だったけど今は役に立たないものも含まれています。
例えば、親から刷り込まれた自己イメージや、過去の経験から自動的に起こる
好ましくない反応などです。
私たちは地図を作ることは自然に行っていますが、
地図を変える方法はほとんど理解していません。
NLP (神経言語プログラミング)では、個人が持つ地図を
好ましい形へ変えるテクニックが紹介されています。
人はそれぞれ異なる地図を持っていること。
そして自分の持っている地図を変えることで、
行動の幅を広げ、人生をエキサイティングで充実したものに変えることができる。
NLP (神経言語プログラミング)の地図の理論は、他人をよく理解するだけでなく、
自分自身もよく理解し、好ましい状態へと変えることができることを教えてくれる、
大変重要な考え方です。