「NLP的」怒りのコントロール法
感情の中でもコントロールすることが難しく、人間関係に支障が出たり、健康を害してしまう可能性があるものは何だと思いますか?
それは「怒り」です。
「怒り」の感情は、外に向かって発散したり爆発すれば、時に人を傷つけてしまいます。そして、抑えこみ、溜め込むことで、自律神経やホルモンのバランスを崩してしまいます。その結果、身体へマイナスの影響をもたらすと言われています。さらに血液がドロドロなったり、心臓にも負担をかけるなど、健康にもかなり悪影響があると言われています。
つまり怒りの感情は、他者だけでなく自分さえも傷つけてしまいます。では怒りを感じた時、どうすれば良いでしょうか?
実は方法を学ぶことで怒りをコントロールし、上手く付き合うことができるようになります。
そこで今回は、「NLP的」怒りのコントロール法をご紹介します。
目次
1.怒りはどこからくるのか?
ではこの一般的にコントロールが難しい怒りの感情はどこからくるのでしょうか?
根本的に怒りの感情とは「自分を守るため」にあるものだともいわれております。
なぜならば怒りを感じる時、基本的には自分の大切なもの、大切なことを否定されたり、侵害されていると感じる時に起きるからです。
自分の大切なもの、大切なこととは、価値観、信じていること、大切な人、信じていること、大切な人、安心や安全などのことです。
例えば、
- 危険や不快感を感じる攻撃的な言動をされる
- 価値感を否定するような言動をとられる
- 家族に対して否定的なことを言われる
などのような時を上げることができます。
このように怒りはあなたの大切なもの、大切なことを守るために起きている感情と言われています。
2.怒りを抑えるのもよくない!?
怒りは下手すると人を傷つけてしまうような恐れもあることから、よくない感情だと考え、抑え、溜め込み、感情に蓋をする方が多くいらっしゃいます。
怒りを抑えてしまったり、怒りに蓋をしようとしてしまう方もいらっしゃいます。
ですが、それはどうでしょう?
怒りのエネルギーはというのはとても大きなものです。
このエネルギーを抑えたり、溜め込んだり、蓋をしてしまったら、このエネルギーはどこに向かえばよいのでしょうか。行きばを失ったエネルギーは、あなたの中で葛藤やマイナスの感情に変わります。
その為、怒りを抑えることはあまりお勧めできません。
だからといって、なりふりかまわず怒りをあらわにするのも問題です。だからこそ、怒りを感じたらコントロールすることが大切です。
3.怒りのコントロール法
ここでは怒りのコントロールに役立つ5つのポイントをご紹介します。
3-1.怒りの要因を知る
まず、あなたがどのような時に怒りを感じるのか、怒りの原因を知りましょう。
- 過去、どのような場面で怒りを感じたか?
- あなたの大切にしている価値観は何か?
- あなたがこうするべき、こうしなければならないと思っていることは何か?
先程もお伝えした通り、怒りはあなたの大切なもの・大切なことを否定されたり、侵害されたと感じる時に発生します。そのため、上記のような3つの質問を行い明確にしていきます。
3-2.どのような行動を取れるようになりたいかをイメージする
怒りを感じた時、どのような行動を取りたいかを決めて、何度も何度もイメージトレーニングをしておきます。
そうすることで怒りを感じるような場面になった時、イメージした行動を取れるようになっていきます。
例えば、
- 深呼吸する
- その場を立ち去り時間を置く
- 客観的に自分を振り返る
などです。
最初はうまくいかないこともありますが、イメージと実践を繰り返すことで、あなたの行動を変えていくことが可能です。3-3.怒りを感じる自分を客観的に見る
多くの人は、どうしても「怒ってはいけない・・・」と自分に言いきかせてしまいがちです。
しかし抑えれば、抑えるほど感情は高まり、悪循環に陥ります。
その時は、「あ、今、自分は怒り始めている」と心の中で自分の感情や思考を実況中継してみてください。
そして、以下の様な方法もあります。
自分よりずっと離れた所に映画のスクリーンを想像します。 そして、その中に、今の怒りを感じた自分を映画のように上映します。 その映像の中にみた自分に、あなたが感じている怒りを感じさせます。 そうすることで怒りを感じている自分を客観的に見ることができるようになります。
「怒っている」自分に気づくことが大切なポイントです。気づくから対応でき、改善でき、変化することができます。つまり、怒りをコントロールできるようになります。
3-4.感じていることを紙に書き出す
怒りのなかには、その場はなんとかしのげても、後からになって怒りがフツフツわいてきたり、いつまでも怒りおさまらない時もあります。
そんな時は怒りの感情や理由を紙に書いてみましょう。
今、怒っている理由を殴り書きでよいので、 どんどん理由を書いてみます。同じ理由がでてきたとしても、 それをどんどん書きます。気が済むまでやります。その理由がでてこなくなった頃には、怒りの感情が消えている可能性があります。
3-5.毎日のケア
常に心も体も健やかにしておくことが大切です。
寝不足や運動不足や疲労が怒りを感じさせやすくなったり、増幅させやすくなったりします。
毎日軽く、健やかに過ごせるよう自分自身をケアしましょう。
4.怒りの対処法/NLPを使って怒りをケアしてもらう。
以上のことを試しても、なかなか消えない怒りもあります。
その場合はNLPの下記テクニックを使える人にケアをしてもらうのもよいでしょう。
その代表的なテクニックとして以下の3つをご紹介します。
4-1.コラプシング・アンカー
ちょっと残ってしまっている怒りに有効です。
あなたのとても良い状態を強く体に定着させて、怒りの感情を壊すというものです。
不思議と怒りが消えたり、遠くなったり、怒りの出来事が出来事だけになっていきます。
4-2.コア・トランスフォメーション
その怒りを持ち続けている本当の意味を明らかにしていきます。その意味を明らかにしていくことによって自分の中心とつながり、統合させていきます。怒りが形を変えて、あなたの中心の変容へと導きます。
4-3.タイムライン・セラピー
怒りの感情を手放すプロセスです。あなたの怒りという感情をつくった最初の出来事まで戻り、その学びを自分自身に保存するプロセスです。とても簡単に早く怒りを手放すことができます。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?NLPの要素を取り入れた方法やNLPのスキルをご紹介しましたので、ぜひご活用下さい。そして、これらを始めとして怒りの感情をコントロールする方法、怒りを手放す方法として役立つスキルがNLPにはたくさんあります。