あなたの成長と確実な結果をつくる、NLPの3つのフレームとは?
あなたは、以下の様な経験をしたことはありますか?
- 目標設定しても、なかなか行動に移せない
- 停滞、行き詰まりが続いて、思うように前に進めない
- 失敗の連続で、ヤル気がなくなっている・・・
もし、あなたがこんな状況やこれに近い状態を過去に体験したことがあれば、今回ご紹介するNLPのアイデアは、とても理解しやすく、今後の人生にとても役立ちます。そのNLPのアイデアとは、「フレーム」という思考の枠組みです。早速、下記よりご紹介していきますので、ぜひご活用下さい。
1.フレームとは何か
「フレームとは、問題や課題解決の際に適切な答えを導き出す枠組みのことです」
具体的な事例を一つご紹介しますと、お酒をなかなかやめられなくて、悩んでいる男性がいました。「どうしたら、やめられるか」、と、そのことばかり考えて、カウンセリングを受けていてもなかなかやめられずにいたのです。ですが、NLPのフレームを活用した時、この状況は、迅速に解決されました。
具体的には、「お酒をやめる」代わりに「新しく始める行為」は何か、このことについて考え始めたのです。つまり、「しないこと」のフレームから、「すること」へのフレームに変えたのです。「お酒の代わりに水を飲む」「お茶を飲む」、「歯を磨く」など。クライアントのフレームを「すること」に向けました。それだけで、実践可能な解決策が生まれ、望ましい状態を手に入れることができたケースです。
このように、あなたが無意識に使っているフレームを「効果的なフレーム」に変えるだけで、あなたの労力、時間といった投資を、何倍もの成果につなげることが可能です。それではこれから、すぐにも活用できる、実践的で役に立つ3つのNLPフレームをお伝えしていきます。
2.視点とレベルを変えるNLPアズイフ・フレーム
このフレームは、行き詰まっている時に特に効果的で、 視野を広げ、新たなアイデアを生み出してくれます。 NLPの質問テクニックの一つでもある、アズイフ・フレームは、英語のas ifから来ていているもので、「もしも~だったら」、また「仮に」「例えば」という言葉を使って問いかけていきます。
具体的には、
- 「もしも、望ましい状態を得るとしたら、何をするだろう?」
- 「仮に、できるとしたら、どうしたら良いのだろうか?」
- 「例えば、結果を出している人なら、こんな時どうするだろうか?」
などの質問です。
この他に、「もし、ガンジーだったら、この状況にどう対応するだろう?」、「もし、マザーテレサなら」、「もし、スティーブ・ジョブズなら」といった、尊敬や憧れる人の視点を具体的にもちいることで、NLPのアズイフ・フレームは、創造的に活用できます。実際にやってみると、瞬時に視点が変わるのがわかると思います。
次のフレームもとても重要です。
3.確実に物事を進めていくNLPエコロジー・フレーム
NLPで重要視されるエコロジー・フレームは、あなたの変化は、周囲にどんな影響を与えるのか、という広い範囲で思考を進めていく枠組みです。
例えば、「薬には、効果も副作用ある」という考え方が、NLPのエコロジー・フレームを意味します。薬は、効き目もあれば、副作用もあります。その両方の影響を含みながら、どのようにしていくのか、と思考を進めていくのが、NLPのエコロジー・フレームです。
そして、ここからが重要です。
あなたが新しい未来やゴールを設定するときは、未来やゴールへ向かうプロセス、そして未来やゴールを手にすることで起こる変化に目を向ける必要があります。つまり、変化に伴う影響に配慮することが大切です。
うまくいかない人は、自分の目標のことだけしか見えていません。こういう方は、未来やゴールへ向かうプロセスも苦労してしまいがちです。仮に達成したとしても、健康状態や家族をはじめとする人間関係に目を向けていないことで、健康上の問題・嫌な感情・マイナスの出来事を手にしてしまうこともあります。
うまくいっている人は、こういった点を必ずチェックして、目標を調整します。ですので、実際に行動を始めた時から、確実に充実感を伴いながら、前に進むことができています。
ここのフレームのヒントになる質問は、
- 今、関係している人に、また関係している組織にどんな影響が及ぶだろうか?
- これは長期的にみてどうだろうか?
- この変化で、私が得られることは何か、失うものはなにか?
変化しないことで、失うものは何か、得られるものは何か?
以上のような観点もぜひ盛り込んでください。それでは、最後のフレームです。
4.底力と柔軟性を発揮させるNLPフィードバック・フレーム
「失敗はない。あるのはフィードバックだけである」。実は、あらゆることに失敗はない、全ては学び、と考えるのがNLPです。そしてNLPだけでなく、成功者や一流、またプロと呼ばれる方の共通した考え方でもあります。
うまくいく人は、失敗という既存の捉え方ではなく、「そのやり方は、道からそれている」というサインとして、また、「他のやり方が必要」というメッセージとして認識をしていきます。
つまり、うまくいくまで、やり方を変え続けていくのが、NLPのフィードバック・フレームです。失敗と思える状況で、このフレームで思考を進め・深めていく質問は、
- 私は成長のために、そのことから何を学んだだろうか?
- フィードバックの結果として、私は、どのように違った行動をすればいいだろうか
- 試していないやり方は何か?
などです。上記の質問も、選択肢と柔軟性を生み出すヒントにしてください。
5.まとめ
今回は、あなたの成長に役立つNLPのいくつかのフレームの中から、3つのフレームをご紹介しました。
- 視点や次元の高さを変えて、達成の可能性をひらく
⇒ NLPアズイフ・フレーム。 - ゴール実現の全体性を考慮していく
⇒ NLPエコロジー・フレーム。 - 状況がうまくいっていなくても、ゴールに向かって前進できる
⇒ NLPフィードバック・フレーム。
今、あなたは、どこにいるのか、
ぜひ、立ち止まって確認するところから、スタートしてください。
※講座の方では、この他、具体的なテーマに関するフレームをご紹介しています。
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