一瞬にしてあなたの世界を変えてくれるNLPのリフレーミングとは
NLPのセミナーにご参加いただいた方の話です。その方は仕事が忙しく、なかなか思うように結果が出なかった時のことで、「成果が思うように出ない」「問題が想像以上に多い」「時間が足りない」そんな状況だったそうです。ひょっとしたら、あなたにもそんな経験があるかもしれませんね。
そこである一言で、意識が変わり、視点が変わり、一瞬にしてヤル気と自信を取り戻したそうです。
もし、あなたが人に影響を与えたければ、今回のスキルは有効です。一言で、その人の世界観を変化させ、望ましい影響を与えるNLPのリフレーミングです。
セールスや交渉、またプレゼンや教育、そして何気ない会話の中に添えるだけで、あなたの評価や存在価値が高まります。では、NLPのリフレーミングを早速見ていきましょう。
1.NLPのリフレーミングとは何か
NLPのリフレーミングとは、物事や人をみる【枠組み】を変えて、その出来事の意味や解釈を変化せることです。出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、人生における選択の幅を広げ、どのような出来事にも必ずプラスの意味がある可能性を示唆してくれます。
NLPのリフレーミングには、「状況のリフレーミング」と「内容のリフレーミング」があります。
2.状況のリフレーミングとは
「状況のリフレーミング」は、人や出来事を「他にどのような状況で役立つか?」という視点で考えます。
例えば、細かいことが気になって仕事が進まず成果が挙げられない、という状況にあった場合、部署(状況)を例えば経理部に異動すれば、細かいところに気がつく要素がプラスに働き、仕事で成果を上げることができる可能性が高まります。
このように、「状況を変えることで能力を発揮できる」と考えることができます。
3.内容のリフレーミングとは
「内容のリフレーミング」とは、出来事や状況で「他にどんな意味があるか?」「他にどんなプラスの価値があるか?」を考えて、枠組みを変えていくことです。
「リストラにあって職を失ってしまった。」という状況のときでも、「そこにどのようなプラスの意味があるか?」という視点で考えることで、「前からやりたかった仕事にチャレンジするいい機会だ!」「自分から辞めたいと言わないで済んで、おまけに退職金ももらえるし、ラッキー!」という考え方もできるでしょう。
このように、意義ある異なる意味を見出すのが、内容のリフレーミングです。
4.一言リフレーミングで、人に影響を与える
ここでは、先に述べた「状況のリフレーミング」、「内容のリフレーミング」をしながら、その人に対しての肯定的で意義ある言葉で表し、何気ない会話に入れていくことで、あなたの評価や存在価値は高まります。
例えば、その場面場面でコロコロ態度が変わる「お調子者」と呼ばれる方がいたとします。そう言われることがとても苦痛に感じる人に対して、例えば、その場その場で自分を変化させる柔軟性がある人、と表現できたりしますね。同様に、他の例で言えば、「集中力が続かない人は → 好奇心旺盛な人」と表現することができます。この他、
- ずるい人は、「賢く、頭の回転が速い人」
- 人の顔色ばかりうかがう人は、「人の心に敏感で、空気が読める人」
- 浮気っぽい人は、「人の長所を見つける達人」
といった表現ができます。ここで、具体的な事例をご紹介します。
これは先にご紹介したある経営者の話ですが、猛烈に仕事が忙しく、手付かずの問題が山積みになっていた頃の話です。「成果が思うように出ない」「問題が想像以上に多い」「時間が足りない」、そんな状況です。
その経営者には、NLPを学ぶ優秀な部下がいたのですが、その人のリフレーミングされた一言が、憂鬱な世界を吹き飛ばし、問題解決やチームの目標に向けての意欲に火をつけてくれたそうです。しかも、一瞬だったとのこと。「問題が山積みだ!」そんな経営者に対応した部下の一言は、
「仕事が出来る人は、悩みも多いですからね」という一言だったそうです。これを聴いた経営者は、
- 悩みが多いということは、仕事が出来る人の証!
- 悩みがあるということは、自分は仕事が出来る人の目印!
- 悩みが多い、今の自分は、チャレンジしている渦中にある!
そんなポジティブな考え方や自分に対する捉え方が変わっていったそうで、もう10年以上前の話しらしいのですが、未だにその言葉は、その経営者の心にのこっているそうです。ですから、もし、あなたに励ましたい人やヤル気を起こさせたい人がいたら、このリフレーミングは役に立ちます。
忙しく、バタバタしていた人がいたら、
- 仕事が出来る人は、意外と見えないところでバタバタしてるいからね、とか
- お前が尊敬する○○部長も、最近同じようにバタバタしてるな、とか
- 本気で仕事している証だね。ココ乗り越えたら、成長しちゃうね、
と、いった具合に活用していきます。
5.まとめ
シンプルだからこそ、パワフルな影響を発揮するのがNLPのリフレーミングです。
リフレーミングは、人に活用するだけでなく、あなた自身の人生にも活用できます。
これまでの様々な人生の経験を振り返ることで、「あ~、あの体験はこのためにあったんだなぁ」とその時はわからなくても、後になってわかることがたくさんあります。
ネガティブな出来事の中に、どんなポジティブなものが隠れているか、ぜひ、探してみてください。
NLPのリフレーミングは、実際に学び、活用することで、逆境や挫折といった状況を一変することができ、その出来事だけでなく、人生の意味すら肯定的に変えていくものです。講座の中で、様々なワークをとおして、ものの見方、人の見方の選択肢を増やしていただきます。