あなたの問題解決と目標達成が同時に進むNLPのスコアモデルとは
- 問題の解決策がなかなか見えない時
- 望んでいるゴールに向かってなかなか進めない時
今回の内容を知り活用することはとても有益です。
NLPには、いくつもの問題解決モデルがありますが、今回ご紹介するのは、S.C.O.R.E.(スコア)モデルと呼ばれるアプローチです。
S.C.O.R.E.モデルとは、問題解決、また目標達成を5つの視点からみて、情報を整理し、確実な一歩を見つけ出すモデルのことで、NLPを学び、コーチとして活躍する方が好むアプローチ、つまり実践的で効果的なものです。
目次
1.NLPのS.C.O.R.E.モデルの特徴
これまでコーチとして活動してきた方が、今NLPを学びはじめています。
その理由は、時代の流れによる生き方や働き方の多様化によって、既存のコーチングスキルでは対応できないということが挙げられます。
そんな状況の中で、これまでの「コーチング」と「NLPを活用したコーチング(NLPコーチング)」との違いがいくつかありますが、その典型的な違いの一つに体を動かすアプローチがあります。運動やダンスのように動くものではなく、例えば、場所を変えて、いつもとは違う環境で考えることで、思考を集中させるといったアプローチです。
「場所を変えると仕事が進む」
あなたにもそんな経験がありませんか。
オフィスではなく、喫茶店やファミリーレストラン、また電車の中など、場所を変えると、アイデアや発想が出て、仕事がはかどる時がありますね。
この要素を意図的に用いたものがNLPのS.C.O.R.E.モデルで、S.C.O.R.E.とは、これからお伝えする「5つの視点の頭文字」を合わせたものです。
特徴は、ある方法で5つの視点それぞれに場所を特定します。1つ目はここ、2つ目はここなど、視点ごとにあなたが特定した5つの場所を移動しながら(変えながら)情報を整理したり、考えを深めたり、視野を広げていくことです。
場所を変えることで、場所ごとに別々の異なるキャラクターを感じながら、ものごとを見ることのできるユニークな技法で、あなたの問題解決と目標達成を促進していきます。その5つの視点とは何か。それぞれの視点に必要な具体的な質問を挙げていますので、その問いかけも参考にしてください。
まずは一つ目です。
2.「Symptom」:現状
現状について考える場所を決めてください。そこで望ましくない現状や継続して起きている今の状況を整理します。ここでは、次のような質問を活用してください。
- 「現状はどうなっているか」
- 「今の自分の状況、周囲の状況はどうか」
上記のような質問から浮かんでくることを記録していきます。
3.「Cause」:原因
原因について考える場所を決めて、そこで現状の問題を作り出している隠された要因を探します。具体的な質問は、
- 「何が原因か」
- 「どんなことが理由になっているか」
といった現状と問題の因果関係を整理します。「現状」と同様、ここで出てきた考えを記録しておきます。
4.「Outcome」:アウトカム/目標
目標や望ましいゴールのことをNLPでは「アウトカム」と表現しています。ここも同様に理想や望ましい状態を思い描く場所を特定して、次のような質問を使って、情報を整理してください。
- 「自分はどうなりたいのか」
- 「現状とは違う望ましい状態や目標はなにか」
ここでは、これまでとは異なる開いた感覚を持つ人が多い場所になります。心をオープンにして思い描いてください。
5.「Resource」:リソース
聞きなれない方もいるかもしれませんが、NLPでは、「目標達成に活用できる資源」という意味です。
例えば、キャリアとか、人脈とか、パソコンといったツールやスキル、さらに時間やお金、個性のことを意味します。あなたが目指す目標を達成した人や問題を解決してしまった人を知っていることもNLPではリソースと考えます。そのことを考える場所を特定して、以下の質問を参考にして情報を整理します。
- 「原因や現状を変化させて、目標を達成できるリソースは何か」
- 「すでにもっているリソースは何か」
- 「これから必要なリソースは何か」
6.「Effect」:結果(影響)
この結果とは、達成したことによって起こる、その先の影響のことを意味しています。NLPでは、「メタアウトカム」と呼ばれるものですが、
- 「アウトカムを達成したことによって、得るものは何か」
- 「アウトカムの達成で、自分の反応や周囲の反応は」
- 「さらに生まれてくる可能性は」
と、いった質問です。想像力を使ってその答えを導き出してください。
7.まとめ
NLPのS.C.O.R.E.モデルは、以上の5つの視点をもってあなたの問題や目標について考えていく手法です。
ポイントは、それぞれの場所を特定すること。そして移動してその場所で考えることです。
場所は、立っている場所、または座っている場所を変える程度でも効果的で、広いスペースが必要というわけではありません。
確実な一歩が見つけるまで、それぞれの場所に移りながら、思考を進めてください。
これまでコーチとして活動してきた方が、何故NLPを使ったコーチングを学び始めているのか、関連記事はこちらです。
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